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新型コロナウイルスのパンデミックで変わる投資家たちの戦略と習慣

お金投資家若い世代貯蓄

新型コロナウイルスのパンデミックで変わる投資家たちの戦略と習慣

世界に大きな影響を与えた新型コロナウイルス。

ロック・ダウンや爆発的な感染拡大により各国がパンデミックと化しました。

そんなコロナ禍で、裕福なミレニアル世代の投資家たちのお金に対する考え方や戦略、習慣が変化したという報告が挙げられています。

今日は、パンデミックによる経済打撃を受けた世界の投資家状況をピックアップ!

裕福なミレニアル世代の投資家たちの心境を追いかけてみましょう。

パンデミックで変化した各世代の心境

7月13日にスイスの金融機関UBSが公開した調査報告(UBS Investor Watch report)で、パンデミックによって裕福なミレニアル世代のお金の使い方が変わったという報告があげられました。

調査対象は下記の通りです。

アメリカ、イギリス、ドイツ、香港など15カ国から3750人以上の投資家。
保有する投資可能な資産額が25万ドル以上の25-30歳、50万ドル以上の31-39歳、100万ドル以上の40歳以上。


ちなみにミレニアル世代とは25-39歳までのことで、ベビーブーマーと呼ばれる世代は56-74歳です。

同調査によれば、パンデミックによりお金に対する考え方が変わった」と回答したミレニアル世代は74%、ベビーブーマーは55%だったそうです。

ミレニアルの7割強が「パンデミックによる経済損失を埋め合わせるために、もっと働かなくてはならない」「次のパンデミックに耐えられるだけの十分な貯蓄がない」と不安を感じている回答結果も出ています。

若者世代は将来への不安もあるため、たとえ現在が裕福でも今後のパンデミックには不安を隠せないのは当然の結果とも言えます。

同じ設問でベビーブーマーに問うたところ、それぞれ34%、38%で、ミレニアル世代がより不安を感じている状況が伺えます。

ミレニアル世代は「より働いて損失のカバーをしなくてはならない」「先に備えなくては」という意識が強まったということでしょう。

ミレニアル世代投資家はパンデミックによる経済打撃も大きく感じている

お金に関する心境の変化はもちろん、パンデミックによる経済の落ち込みに、「経済的打撃を受けた」と回答するミレニアル世代は73%に上りました。

同じ設問でのベビーブーマーの回答はそれぞれ66%で、こちらもミレニアル世代がより経済打撃を受けたと感じている状況です。

このように若い世代が経済的に打撃を受けたりお金に対する考え方に変化が見られた反面、お金の使い方に対しての意識の高さもうかがえました。

「他人を助けるためにお金を使いたい」ミレニアル世代

ミレニアル世代はパンデミックによって経済的打撃や不安を強く感じているにも関わらず、「家族や友人への経済的支援を増やした」人たちは34%にもなりました。ベビーブーマーはわずか17%で、ミレニアル世代の「周りも何とか支援したい」という気持ちが表れた結果と言えるでしょう。

34%のミレニアルを国・地域別に見ると、ラテンアメリカ49%、ヨーロッパ(スイスを除く)42%で、アメリカは31%という結果だったそうです。

また、パンデミックが発生したことから、ミレニアルの69%は、サステナブル投資に「非常に興味がある」と回答し、60%が「慈善活動」を行いたいと回答したことも分かっています。

パンデミックが与えた若い世代の「お金」に対する意識

上記の調査報告からわかるように、世界のミレニアル世代たちが、此度のパンデミックに一番打撃を受け、一番変革を与えられたのではないでしょうか。

現に、今後の予期せぬパンデミックや金融イベントに備えてお金との付き合い方を見直し、よりよい貯蓄計画を立て始めている人々もいるそうです。

ミレニアル世代の投資家だけでなく、高収入の若者たち(まだ裕福ではないが高収入)も同様にレジャーや海外旅行ができなくなったことを皮切りに派手な遊びを控え、お金に対する考え方や価値観、意識が変わったという結果も出ています。

今後同様のパンデミックが起こったとしても、現在のミレニアル世代たちが今お金に対する意識を向上させておけば、また違った経済活動・状況になっているかもしれません。


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