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即日融資も可能!コロナ禍で変化する金融、フィンテックに脚光
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新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた企業や店舗の資金繰りのために、ある融資方法が注目されている。
人工知能(AI)を駆使することで、資金繰りにあえぐ企業に速やかに融資ができるような仕組みの「フィンテック」。
当座をしのぐための資金が最短で調達できるとして、申込が急増しています。
今日は、そんな「フィンテック」の概要と現状をピックアップ!
既存の金融機関からの融資とはどう違うのかも合わせて確認していきましょう。
「フィンテック」とは
通常の融資は、金融機関の担当者に決算書や事業計画書を提出せねばならず、面談なども繰り返してようやく実現します。
ですが、今回のコロナによる影響で各企業や店舗の資金繰りの悪化がとどまるところを知らず、当座の資金すら苦しい状況に追い込まれている状態です。
担当者との面談も接触になってしまうため、上記のような対応では急いで融資を望む顧客への対応も難しく、双方にとって苦しい場面が発生しています。
そこで注目されているのが「フィンテック」です。
フィンテックとはIT技術と金融を組み合わせた新しい資金調達方法で、申し込みはオンラインで完結し、最短即日入金できるスピードが魅力です。
フィンテックの仕組み
なぜ最短即日入金といった融資が可能になるのでしょうか。
フィンテックでは、上述した様々な書類を提出する代わりに、オンライン会計ソフトに入力した企業のデータや入出金履歴、取引先データなどをもとに人工知能が借入可能額を算定してくれるシステムが組み込まれています。
AIのおかげで面談をしながら数字の確認やデータの照合をせずとも、最短即日というスピード融資が可能になる仕組みです。
そこまで大きな額のケースはまだ多くありませんが、数百万円程度を中心に融資が実行されています。
人と人との接触が難しくなっているコロナ禍において、オンラインで完結できるのも大きな強み。
今後も期待できる即日融資システムが続々登場
他にも大手企業からフィンテック様の融資システムが続々と登場しています。
たとえば、クラウド会計ソフトの「freee(フリー)」では、入力情報から借入額や金利条件などを独自の基準で算出して貸し出しを実現する「オファー型融資」を展開している。こちらもフィンテック同様、申し込みが急増しています。
また、入金待ちの請求書などを売却することでお金を借りずに資金調達をする「ファクタリング」もオンライン化が加速しています。
オンラインファクタリングは、直近7か月程度の入出金履歴や請求書などの必要書類をオンライン上で送付すると、AIが審査してくれる仕組みです。申込から24時間以内に融資の可否や借入額がわかり、こちらもスピード重視の企業などに活用されています。
アフターコロナではオンライン完結が普及していく見込み
コロナ前からもオンライン完結型の融資サービスは展開されていましたが、今回のコロナで一気にその事業形態が前倒しになっている状況です。
担当者との面談が必要な場合も、オンラインでやり取りができるようになれば、忙しい経営者や事業主はより利便性を感じられるようになるでしょう。
現状では各オンライン融資の申込数はいずれも倍以上で、顧客からも強いニーズがあることが伺えます。
オンラインを利用した資金調達はますます活発になっていくことが予想され、各企業もプラットフォーム作りを目指していくと思われます。