緊急事態宣言の反動でマンション市場が3倍増でも紹介しましたが、不動産流通市場動向が好調で、中古戸建・中古マンションともに好調な成約状況が続いています。

楽待が発表した投資用不動産市場調査（2021年4～6月期）によると、投資用区分マンションが過去最高の価格を記録したと発表。

今日は不動産市場調査との市場の好調状態をPick up！利回りや物件価格をより詳しく見ていきましょう。

中古物の区分マンションが過去最高に

「【近畿圏好調】2021年5月の不動産投資は5か月連続で増加！都心エリアも堅調」でも紹介しましたが、都心部のみならず近畿圏でも契約個数は大幅に増加している状態です。

コロナ禍においても「不動産投資」や「中古物件」の売行きが好調で、2021年5月時点で中古マンション成約件数が過去最高を更新しています。

5月の首都圏の中古マンション成約件数は3297件で、これまで最多だった13年を7.2％上回り、コロナ前の2019年5月と比較すると19.9％増となったことが公表されています。加えて中古戸建ての成約件数も1410件となり、これまで5月の最多だった16年を23.5％上回り、過去最高を更新しています（19年比では43.9％増）。

区分マンションの表面利回りと物件価格

まず、1棟マンションの表面利回りと価格を確認していきましょう。

▶表面利回り：7.99％（前期比0.09％下落）
▶物件価格：1億8,889万円（同1,776万円増）

次に1棟アパートの表面利回りと価格です。

▶表面利回り：9.09％（同0.25％下落）
▶物件価格：6,956万円（同758万円増）

いずれも、2018年4～6月期以来となる7,000万円近くまで上昇したことが分かっています。

では、区分マンションはいかがでしょうか。

▶表面利回り：6.76％（同0.18％下落）
▶物件価格：1,771万円（同48万円増）

区分マンションは、12年の集計開始以来の過去最高価格と過去最低利回りを記録しました。

比較的少額で購入しやすく、好調の波に乗っている区分マンションに人気が集る結果となりました。

今後も区分マンションや中古マンションの好調が予測される

現時点で、中古マンション・戸建ての販売数はジワジワと好調を維持しています。

新型コロナウイルスの影響で社会的なリモートワーク（テレワーク）環境が広まったことからオフィス物件は大きな影響を受けていますが、人々の働き方や暮らし方が変わってきていることからも、今後も区分マンションや中古マンションの販売数や価格は好調が維持されるといえるでしょう。