不動産投資ニュース
新たな不動産投資戦略に期待が高まる「賃貸サブスク」の魅力
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サブスクリプションの波は不動産業界にも浸透し始めている。
コロナ自粛に伴って、AmazonプライムビデオやNetflix、Huluなどの音楽・動画定額サービスの需要が急激に高まりました。
ほかにも漫画や書籍、ゲームやLINEスタンプ、コスメやブランドアイテム、洋服などもサブスクの波が押し寄せているなか、不動産業界にもその動きが普及しつつあります。
現在どのようなサブスクが登場しているのでしょうか。
宿泊が定額制に!新しい住まいの形
不動産投資物件でもサブスクは既に普及していましたが、今はその波がより大きく広がっています。
たとえばホテルなどの宿泊施設もその一つ。
「定額で、世界中住み放題」というコンセプトのKabuK Styleによる「HafH(ハフ)」は、月額3,000円から国内外にある宿泊拠点に泊まれるサービスを展開しています。
日本国内はもちろん、海外はクアラルンプールやゴールドコーストなど、およそ200の拠点で利用可能。
他にもLittle Japanの「Hostel Life」は月1万5,000円~を支払えば、全国のホステルに泊まり放題になるサブスクがあります。
全国各地に拠点があり、予約回数に制限のあるなしなど、異なる料金プランが用意されているのも魅力的で法人プランも用意されています。
宿泊数と人数に対して買い切りの料金を支払っていた業界に、サブスク型のサービスが登場したのは斬新です。
ですが、確実にサブスクの需要が伸びてきていることもあり、サービス自体は追い風なんだとか。
不動産業界では「賃貸サブスク」に注目!
不動産業界では「賃貸サブスク」に注目が集まっています。
定額済み放題のサービスを展開している「ADDress」では、各地の管理家に定額4万円~住むことができます。
敷金や礼金、各保証金も不必要で水道光熱費が込みというのだから驚きです。
更にキッチン、家具、調理道具、寝具などの家財道具一式も揃っていて新たに買い揃える必要もありません。
出張・出向社員が多い企業では社宅のサブスクを利用している会社も多いようで、かなり重宝している様子。
「マイナビBiz マイナビ社宅」などが代表的です。
旅行者、出張者はもちろん、地元や親元を離れて暮らす学生や単身のビジネスパーソンをはじめ、今後さらに盛り上がりを見せそうな「賃貸サブスク」。
不動産投資オーナーは得られるヒントも多いのではないでしょうか。
複数所有や法人オーナーは新たな戦略に「サブスク」も一案
個人所有のみであれば展開は難しいですが、複数所有のオーナーや法人オーナーは、前向きに取り入れてみたい戦略の一つでしょう。
上記のサービスはネット完結の申込やシンプルで明確な料金形態で、フットワークの軽さやリモートを促す現代にとって今後ますます需要が高まると見られます。
今までどちらかと言えば「住まう=固定(大層)」なイメージだったものが、ホテルや賃貸サブスクによってその形が変化してきています。
固定した住所で居を構えるといった普遍的な在り方から、好きな時に好きなエリア、場所に住めるようになる未来的な可能性の魅力をもつサブスクリプション。
今後の参入者はもちろん、時代に合わせた戦略を考案している不動産オーナーにとって賃貸経営の新戦略になりうるのではないでしょうか。