不動産投資をもっと知る
4つのパターンで知る年代別ライフプランと資産形成の方法
新型肺炎コロナウイルスの影響でオリンピック開催が延期になり、ロックダウンや外出自粛で世界的に大きな経済ダメージを受けています。パンデミックの恐ろしさと経済が周らないことへの不安で辛い状態が続いています。
閉店や廃業に追い込まれる自営業者も含め、事業縮小やリストラなどに戦々恐々としている人が多くいることと思います。こんなとき、資産形成や資産運用の必要性を考え直さずにはいられません。
今回は資産形成の基本をはじめ、各年代に適した資産形成の方法を解説します。
この状態が落ち着いたときに、自分はどのように資産形成に取り組めるのかを一緒に考えていきましょう。
- 資産形成=お金を増やすせる資産(方法)を作り出すこと
- 資産形成に取り組む前に明確にしておきたい2つのポイント ポイント① 資産形成の目的や目標を決める ポイント② 資産の運用スタイルを確認する
- 資産形成の方法
- ライフプランから資産形成の方法を考えてみる 社会人になってがむしゃらな20代は、意外と出費が多い世代 働き盛り!ライフイベントが多発する30~40代 資産形成のラストチャンス!リタイアが見えてくる50代 資産を守りつつ、豊かなセカンドライフを送りたい60代
- 資産形成初心者にも不動産投資は始めやすい投資方法の一つ 不動産投資が始めやすい理由①毎月安定した家賃収入が入ってくる 不動産投資が始めやすい理由②有価証券と違って無価値にならない 不動産投資が始めやすい理由③優秀なパートナーと連携すれば、多忙な会社員でもスムーズに始められる
- 資産形成には目的や計画性を一緒に考えてくれる専門家がマスト
- 自分にあった資産形成から始めよう
資産形成=お金を増やすせる資産(方法)を作り出すこと
資産形成とは、お金を増やせる資産(方法)を作り出すことです。また資産には、貨幣や不動産のような「有形」なものから、株式、有価証券のような「無形」なものまでいろいろとあります。
預金や貯金といった蓄えるイメージよりも、お金(資産)を生み出す、増やすという意味合いで使われるのが「資産形成」いわゆる「投資」です。
仕事をして得る収入だけでなく、それ以外でお金を増やす取り組みを続け、豊かな生活や実りある老後を過ごすための工夫が資産形成、資産運用なのです。
資産形成は様々な方法があり、年代やライフスタイルなど、人それぞれ千差万別の方法があります。自分のライフプランに照らし合わせながら、自分に最適な資産形成に取り組むことが大切です。
資産形成に取り組む前に明確にしておきたい2つのポイント

資産形成の方法を考える前に明確にしておきたいことは、以下の2つです。
- ① 資産形成の目的や目標を決める
- ② 資産の運用スタイルを確認する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ポイント① 資産形成の目的や目標を決める
資産形成の目的や目標を決めることで、どのようにお金を増やしていくかという「方法」が明確になります。上記でも触れましたが、資産形成は人それぞれに最適な方法が異なります。
自分に最適な方法を知ることができれば、あとはそれに沿って堅実にお金を増やす取り組みをしていくだけです。
しかし、目的や目標を決めずに中途半端に色々と手を出すと余計な支出が増え、結果的に損をする可能性があります。
これから始めて資産形成に取り組むという人は、必ず最初に目的や目標を決めて、自分に合う資産形成の方法を1~2つに絞り込んでいきましょう。
ポイント② 資産の運用スタイルを確認する
資産の運用のスタイルは主に「長期投資型」と「短期投資型」の2つに分かれます。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
運用スタイル | 長期投資型 | 短期投資型 |
---|---|---|
リスク&リターン | ローリスクローリターン | ハイリスクハイリターン |
メリット | リスクコントロールが可能 精神的な余裕が生まれる |
リターンの額が大きい 資産形成が短期間で済む |
デメリット | リターンの額が小さい 根気が必要 時間のロスが大きい |
リターンの額は大きい 資産崩壊のリスク大 |
向いている人 | 資産形成が初めて コツコツ形成したい人 |
デイトレーダー 資産形成に慣れている人 |
表のとおり、資産形成を初めて行う人やリスク回避を望む人は「長期投資型」がオススメです。長期投資型であれば、資産の売買まで時間があるため様々な情報を集められます。
一方、短期投資型は即断即決がリターンの額を決める大きなポイントです。資産運用に慣れている人やリスクが大きくても耐えられる人にオススメの投資方法です。
ハイリターンを望めば望むほど、決断のタイミングが大事となります。自分の現状と目的や目標と照らし合わせて、どちらが適しているか検討しましょう。
資産形成の方法
資産形成の目的や大まかな運用スタイルが決まったら、具体的にどんな方法があるのかを確認しましょう。資産形成の方法もまた、いくつかの型に分けられています。
種類 | 特徴(具体例) |
---|---|
貯蓄型 | リターンは小さいが、その分リスクも小さい (預金、個人向け国債、外貨預金) |
資産運用型 | リターンやリスクは商品によって異なる。どの資産を選んで運用するかがポイント (投資信託、上場投資信託、外貨MMF) |
不動産型 | 家賃収入や配当金がメイン。比較的安定している (不動産投資、J-REAT) |
価格変動型 | 貯蓄型よりもリスクもリターンも大きい (仮想通貨、株式投資) |
先物・信用型 | リスクが高いため、初心者や投機心が強い人にはオススメできない (FX、先物取引) |
ライフプランから資産形成の方法を考えてみる

「資産運用の目標・目的」「運用スタイル」「資産形成の選択」の3つが決まったら、より自分に最適な資産形成の方法を考えていきます。
コツはライフプランや年代、家族構成や将来の展望などを軸として資産形成の方法を照らし合わせていくことです。
そうすることで、自分に適した無理のない資産形成が行えます。参考に、20~60代の世代別のライフイベントを見ていきましょう。
社会人になってがむしゃらな20代は、意外と出費が多い世代
20代向けの資産形成方法は、「預金」と「投資信託」の組み合わせです。
20代は社会人になって親元を離れ1人暮らしを始める人も多く、今まで親に任せていたものを自分で支払うようになるのが一般的です。働き始めは給料もそこまで多くなく、収入に対して支出も増えるというケースがよくみられます。
まずは生活費とは分けて、資産形成を始めるためのお金を作る必要があります。また、慣れない仕事で忙しい毎日を送る20代にとって、自分で売買の判断をするのは考えづらいことです。
まずは「給料の3ヶ月分」を貯蓄し、それをもとに「積立型の投資信託」を選びながらプロに運用を任せてしまいましょう。
運用に興味がある人は、プロに今後のライフプランを伝えて相談に乗ってもらいつつ、資産運用の勉強をして30~40代に備えて知識も蓄えていくことをオススメします。
働き盛り!ライフイベントが多発する30~40代
30~40代向けの資産形成方法は「積立型の投資信託」と「株式投資」の2つです。
30~40代は、結婚や出産、マイホームの購入などライフイベントが多発し、資金繰りが難しくなるのが特徴です。「今後のためにも短期間で大きなリターンが欲しい」と思う人もいるでしょう。
しかし、既婚者や子どもがいる状態でリスクの大きい株式投資や取引だけを行うのは、ハッキリ言ってオススメできません。損益の幅によっては、家計に負担をかける可能性があるからです。もちろん、20代で投資の勉強をして少しずつ取り組んでいる人はチャレンジしても構いません。
ですが、支出が多い世代であることも忘れてはいけません。30~40代は働き盛りで堅実に収入を増やしていけるチャンスが多いのも特徴です。焦ってハイリスク・ハイリターンのみにこだわることは避けましょう。
「積立型の投資信託」でベースを作りつつ、日経平均株価と同じ値動きで報酬を得るインデックス型の株式投資を行なうのがよいでしょう。
資産形成のラストチャンス!リタイアが見えてくる50代
50代は、老後のための資産形成を行うラストチャンスと言われています。
50代は一般的に月の平均給与がほかの年代と比べて多く、子育てや不動産への支払いも終わりを迎えるころです。つまり、資産形成に費やす時間やお金も多くなってくるのが特徴です。
そのため50代の資産形成方法はどれでも良いのですが、定年などのことを考えて効率的に資産形成に取り組む必要があります。 自分で資産形成を行うのかプロに任せるのかも重要なポイントですが、忙しい世代であることに変わりはないのでプロの手を借りる方が効率的でしょう。
まだまだ会社や子育てが忙しい人は積立型の投資信託を、比較的余裕がある人は市場の値動きなどを勉強しながら、ある程度ハイリターンが狙える方法で資産形成をすることもオススメです。
資産を守りつつ、豊かなセカンドライフを送りたい60代
60代からは、今後の収入が減ることを見越して、いま持っている資産を守りつつ新たな資産形成をしていく方法がオススメです。
そのため、あまりハイリスクな投資は行うべきではなく、積立型の投資信託や外貨預金、安定した収入を得られる不動産投資などがベターです。
40代ぐらいから資産運用の勉強をしていて、知識もトレンドにも強くなっている、ある程度の投資経験を積んできている人は、老後資金に加えて子ども達世帯に残せる資金作りを検討、実施していくのもありでしょう。
資産形成初心者にも不動産投資は始めやすい投資方法の一つ
不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンと言われ、資産形成初心者でも比較的安心して始めやすい投資方法です。
不動産投資が初心者でも始めやすいとされている理由が3つあります。
それぞれ確認してみましょう。
不動産投資が始めやすい理由①毎月安定した家賃収入が入ってくる
アパートやマンションを購入して、貸し出すことで毎月家賃収入が得られます。
自分の所有しているアパートやマンションに住んでいる人が多いほど家賃収入は多くなり、またよい物件であれば長い期間住んでもらえるため、安定した収入が得られるのが特徴です。
不動産投資が始めやすい理由②有価証券と違って無価値にならない
不動産は目に見える資産、つまり「現物資産」で、資産としての価値がなくなることがありません。一方、有価証券などは「金融資産」であり所有している会社が倒産すると無価値になってしまうという点と、価格変動が大きいという点がリスクとなります。
資産価値0になるリスクを負いたくない人は、「現物資産」を選んだ方がよいでしょう。
不動産投資が始めやすい理由③優秀なパートナーと連携すれば、多忙な会社員でもスムーズに始められる
不動産投資のメリットは、優秀なパートナーと連携できれば忙しいサラリーマンでも安定した収入を得られるという点です。
一般的に会社員が行なう不動産投資は、不動産会社に管理全般も含めて任せられることがほとんどです。デイトレードのような投資よりも手間や知識が必要ないため、忙しい会社員でもスグに始められるのです。
資産形成には目的や計画性を一緒に考えてくれる専門家がマスト
資産形成を成功させるために一番大事なのは、ライフプランニングを一緒に考えて、自分の右腕になってくれる頼もしい専門家です。FP(ファイナンシャルプランナー)や資産形成コンサルタント、ファンドマネージャーなどあなたの資産形成成功に向けて考えてくれる職業はいろいろあります。
不動産投資であれば、不動産投資アドバイザーや不動産投資コンサルタントがいいでしょう。
1人で資産形成に取り組むよりも、その道のプロから知恵を借りながら柔軟に取り組む方が成功率はグッと上がるでしょう。
自分にあった資産形成から始めよう
資産形成の種類や方法を解説してきましたが、どんな方法を選択するかは人それぞれです。また、人によってどの資産形成・資産運用が適しているかも変わります。
まずは自分が持っている資産や資産形成の目的、目標を立てることが重要です。じっくりと目的を明確化し、そこから自分に合った資産形成の方法を見つけていきましょう。
くれぐれも無茶な資産形成に取り組んで崩壊することのないようにしてくださいね。