向いている方の特徴はありますね。不動産投資は数十年にわたり融資の返済をしていくため、投資家のタイプとしてはコツコツ型、そして決められたことはきちんと守れるタイプの方が向いていると思います。たとえば、ものすごく年収が高くて有名企業に勤めていても、融資をはじかれてしまった方もいます。

ご相談に来て下さった方で、20代で年収1000万円近い高額所得者の方がいらっしゃいました。就職人気ランキングで上位の超有名企業にお勤めで、ご活躍されていらっしゃる方でした。その方は超多忙で夜も接待が多い。そして付き合いなどでお金の出入りが激しくならざる得ないタイプのお仕事なんです。日々、超多忙でそのようなライフスタイルだと、どうしても口座の管理がずさんになりがちです。

カードの引き落としやケータイの使用料など、些細な引き落としの遅延が発生していました。支払っていても、遅延が続くと信用情報登録機関に履歴が残ってしまうのです。未払いや遅延などは金融機関がもっとも重要視する部分でもあるため、どれだけ属性が良い方でも融資を受けることができないことがありました。こういうケースはよくあって、ご本人でも気が付いていないうちに信用情報に履歴が残ってしまっている場合が多いです。

とくに、若い世代の方はスマホ料金を割賦で支払っていたり、ちょっとした買い物をスマホの利用料と合算して支払う決済方法を取られていることが多いです。

割賦契約をしていたり、クレジットカードの利用なんかも信用情報登録機関には記載されます。

1、2度程度で、遅延や未払いが頻繁でなければ、そこまで神経質になる必要もありません。信用情報の履歴もたえず更新されますから、きちんと支払いを積み重ねていればそれが「信用力」に繋がりますので、2年前は無理だった融資が通る、ということもよくあります。

本人名義かつ本人の支払いでスマホやクレジットカードを持つようになったとき、親や周りの大人たちがこういう話をしていれば避けられるのでしょうが、まったく知らずにいる若年層も多いです。

若いうちからキャッシングや遅延を繰り返して信用面を担保できないのは非常に残念なことです。

先にも申し上げましたが、信用情報のデータベースは逐次更新されていきます。一度融資を受けられないからといって、不動産投資を諦める必要はありません。

再チャレンジのタイミングや、融資に関する具体的なアドバイス、融資に向けて現状の課題をどのようにクリアしていけばいいのかじっくりと解決策をご提示させていただきます。

私たちアドバイザーはライフプランニングに注力していますので、家計や保険の見直し、カードの利用状況、ライフスタイルの立て直しなど、様々な方面で頼りにしていただけたらと思っています。