不動産投資は長期間をかけて安定した収入を得ていく資産形成の手法の一つです。不動産投資は他の投資と比べ、大きなお金が動きます。ミドルリスク・ミドルリターンの投資とはいえど、失敗した場合は大きな損出を出すこともあり得るでしょう。

あくまで投資なので、不動産投資に成功する人と失敗する人が存在します。やるからにはなんとしても成功させたいものです。

今回は、不動産投資で成功したいと考えている方に向けて、不動産投資で成功するために役立つ情報をあらゆる角度からまとめました。成功する人の特徴やノウハウを習得するための方法なども解説しておりますので、ぜひご一読ください。

不動産投資で成功するには

不動産投資にかかわらず、投資には成功と失敗があります。投資なので絶対に成功するという商材はないでしょう。その中でも不動産投資は個人の努力によって成功率を上げることができる手法です。

どのようなポイントを押さえていけばよいのか順番に解説していきます。

不動産投資における成功とは

そもそも不動産投資における成功とはどのようなものでしょうか。成功の定義はさまざまであり、人によって異なります。例えば、以下のようなものが挙げられるでしょう。

・賃貸経営だけで生計を立てる
・毎月のキャッシュフローがプラスになり続ける
・節税対策
・副業として収入を得る

このように人によって成功はさまざまですが、皆に共通することは不動産投資を行う前に目的と目標を明確にするべきだということです。

目的や目標が定まっておらずなんとなく儲けたいから始めてみたという人は、そうでない人に比べ失敗する可能性が高まるでしょう。

なぜ不動産投資をするのか、不動産投資をしてどうなりたいのか、ここをはっきりしておくことでとるべきアクションが見えてくるでしょう。

不動産投資の成功率

不動産投資における成功は人によって異なると説明しました。そのため、一概に成功率がどれくらいかを求めることは難しいといえますし、そのようなデータや文献もありません。

ただし、業界では不動産投資だけで生計を立てる、いわゆる不労所得生活の状態になるのは全体の10%だといわれています。もし全員が賃貸経営だけで生計を立てることを目標としている場合は90%が失敗することになります。

90%が失敗すると聞くと、「成功率がだいぶ低いのでは？」と思うかもしれませんが、不動産投資は事前の準備や対策で成功率を上げることが可能な投資です。

あくまで投資なので絶対に失敗しないとはいえませんが、失敗するであろう要因を予測して潰していくことができます。そのため成功するかしないかは確率論ではなく、個人の行動に委ねられるともいえるでしょう。

不動産投資で成功する人の特徴

不動産投資で成功する人にはいくつかの共通点があります。順番に見ていきましょう。

①リスクを避けるのが上手い

不動産投資をするうえで欠かせないのがリスク対策です。不動産投資のリスクは空室リスク、賃料の下落リスク、滞納リスク、災害リスクなどがあり、特に空室リスクには最も発生しやすいリスクだといえます。

空室リスクに陥ると、家賃収入が入って来なくなりキャッシュフローが悪化します。空室期間が続けば、自己資金に手を出さなければいけなくなり、ローンの返済が困難になるでしょう。

このように空室リスクは恐ろしいですが、あらかじめ対策をすることができます。大前提ですが、物件の購入時に賃貸需要が今後も見込めそうな立地や物件を見極めることが空室リスク対策につながります。

このようなリスク対策は知っていると知らないとでは運用が始まってから結果を大きく分けることでしょう。成功者は発生し得るリスクを事前に把握し、それに向けて対策を行うのです。

一方で、知識のない人は不動産広告の表面利回りだけで、購入を決めてしまったりする場合もありますがそれは危険だといえます。表面利回りは現時点での利回りの概算であり、実際に運用を始めると数値が全く異なるといったケースも珍しくありません。そもそもリスクが発生しないよう準備しておくのはもちろん、リスクが発生したらどのように対処するかまで事前に計画しておくと安心でしょう。

②業者に頼りすぎず自分ごととして考える

不動産投資は管理や運用を業者に委託することができるため、日中働いているサラリーマンからも副業として人気ですが、業者に頼りすぎるのは好ましくありません。

不動産投資は言い換えれば賃貸経営です。つまり、経営者の目線が必要になるのです。業者に任せっきりにしていたら空室が増え、収益率が下がったというのはよくある話です。不動産投資で成功している人は、自分でやる必要のない作業レベルの行為だけ業者に委託し、経営にかかわる決定は自らが行なっていくという特徴があります。

そうすることで、不動産投資家としてもレベルアップすることができ、複数経営など事業拡大などにつながりやすくなります。あくまでオーナーは自分であり、自分の物件だからこそ真剣に向き合うことが大切です。

③長期的視点を持っている

不動産投資は始めたらすぐに利益が生まれるといったものではありません。あくまで長期間で安定した収入が入ってくる仕組みを形成するものであり、目の前の儲けだけを追っているような人は不動産投資では成功できないといえるでしょう。

年単位での計画、それに向けた準備と対策、また出口戦略までも見据えて運用できる人は不動産投資に向いているといえ、成功率が高くなるといえるでしょう。

不動産投資で失敗しないためには

近年、不動産投資に参入する人の数は増えています。国民生活センターへの不動産投資に関する相談件数は全体としては下がってきていますが、20代の相談件数は増えています。

（国民生活センター「報道発表資料」）

このように不動産投資で失敗をする人は一定数おり、自分も不動産投資をしようと思っているのであれば他人事じゃないはずです。

ただ再喝になりますが、不動産投資は自分の努力で成功率を上げることができます。ここからは不動産投資で失敗しないために取り組むべきことを解説していきます。

成功者は知識の習得や情報収集を欠かさない

不動産投資に限らないですが、何事においても成功する人は自分が取り組むことの勉強や情報収集を欠かさないのです。特に不動産投資は普通に生きているだけでは触れることのない専門用語や不動産に関する特別なルールが多く、初心者は右も左も分からないといった状況に陥るでしょう。

さらに昨今は「不動産投資のことを知らなくても問題ありません」と半ば強制的に物件購入を勧めてくる悪質な業者もいるため、何も知らないで初めてしまうと大変危険です。

そのような業者に騙されないためにも、まずは不動産投資のことについて自分で勉強していく必要があります。不動産投資の成功者は不動産の基礎的な知識の習得はもちろん、最近の市場の動向やトレンドなどの情報収集も欠かしません。

まずは主体的に不動産投資のことについて学ぶという癖をつけましょう。

不動産投資ノウハウ習得の3つのステップ

本業で多忙な会社員などは、不動産投資について知識を習得しようと思ってもなかなか効率よく学ぶのは難しいと感じてしまうでしょう。

不動産投資のノウハウを習得する場合、次の3ステップで進めると効率よく身につけることができます。不動産投資の初心者や副業で不動産投資を始めようと思っている人は、下記のステップを参考に始めることをおすすめします。

• ・ステップ1．書籍を読んで理解する
• ・ステップ2．インターネットで知識を得る
• ・ステップ3．セミナーに参加する

ステップ1．書籍を読んで理解する

不動産投資について少しでも調べたことがある人なら実感できると思いますが、不動産投資では、普段あまり耳にしない専門用語や法律用語が数多く登場します。また、不動産投資の種類や進め方、押さえるべきポイント、注意点なども把握しなければなりません。

そういった不動産投資に関する初歩的な知識やノウハウは、まずは専門の書籍を読んでみることから始めましょう。

• ・気軽に手にとってはじめられる
• ・幅広いテーマが揃っている
• ・自分のレベルにあわせた書籍が揃っている

などがその理由です。

不動産投資の種類、始め方、管理・運営の仕方、税務的な内容などを網羅している書籍を購入して、不動産投資の大まかな全体像を把握するとよいでしょう。

ステップ2．インターネットで知識を得る

書籍で基本的な知識を身につけた後はインターネットで情報を収集しましょう。不動産投資の成功例や失敗例、トレンド、おすすめの物件など、書籍では得られない新鮮な情報を得ることができます。

例えば、不動産投資会社のウェブサイトに掲載されているノウハウや投資家のコラムを読んだり、メールマガジンを購読したりと、さまざまな情報に触れるようにしましょう。

ただし、インターネットの情報は正しいものばかりとは限りません。しかし、正しい知識を書籍で身につけていれば、その情報が正しいのか怪しいのかといった判断もある程度できるようになっているはずです。そういった意味でも、まずは書籍を読むことをおすすめします。

ステップ3．セミナーに参加する

ある程度の知識が身についても、いきなり投資を始めるのはやはり不安なものでしょう。そこで、3つ目のステップとして、不動産投資セミナーに参加してより実践的なノウハウを習得しましょう。

不動産投資セミナーでは、独学で学んできた知識の復習になるのに加え、新たな考え方やノウハウ、業界のトレンド等を体系的に学ぶことができます。また、講師やほかの参加者の熱意も感じられるので、モチベーションの向上にもなるでしょう。

実際にマンション経営の実績がある方を招いたセミナーや交流会などに参加して、生の声を聞くのも貴重な経験になります。

さらに、初めて不動産投資をする場合や、副業として不動産経営（兼業大家）を考えている場合は、不動産会社に管理を任せることも考えなければなりません。さまざまな不動産会社のセミナーに参加することで、管理を任せるに足る、信頼のある会社を見つけることもできます。

最後に

今回は不動産投資で成功するために必要な考え方をあらゆる角度から解説してきました。

不動産投資にかかわらず、投資で成功するためには綿密な計画と成功するための考え方を持つことが必要です。投資はギャンブルではありません。戦略的に進めることで初めて成功が近づくといえるでしょう。

また、不動産投資は特に基本的な知識の習得が必要です。ただし、「失敗しないように、納得できるまでとことんノウハウを習得してから始めよう！」と意気込みすぎると始めるきっかけを失ってしまう可能性もあります。

チャンスやトレンドを逃さないためにも、まずは不動産投資セミナーに参加して知識や業界情報をインプットし、専門家のアドバイスを受けながら確実に進めていければスムーズです。

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【②マンガで学ぶ！はじめての不動産投資 個別面談編】

【①サラリーマンが不動産投資！？ はじめての不動産投資 セミナー参加編】